『(500)日のサマー』/『アリスインワンダーランド』/『アジャストメント』/『孤高のメス』

 佳作だった映画たちの感想。

・『(500)日のサマー』
 「運命を信じるか」という観点から見るとまぁまぁ面白いけど、恋愛モノとして見たら女のほうが筋通ってない?フランクな関係と約束してるし、家具屋の水道管サンプル捻って「この水道水が出ない!!壊れてる!!」と言い出したりヒステリーになったり頭おかしくなったらそりゃ離れるでしょ。
そんな好きな映画ではないけど、映画『卒業』の無言のラストシーンから男は純愛を見いだし、女は後悔を見出してる(=2人のお互いへの熱)を示唆しているような演出だけはとても好き。


・『アリスインワンダーランド』
 アリス「なんで貴方は力を持ってるのに戦わないの?」白の女王「あたし生き物は殺さない、って決めてんだよね。よろしく頼むわ!(笑)」←クズ
 赤い女王の方が深く掘り下げられていて、「嫌われるなら怖がられる方がいい」という本当は愛を欲している人。統治者としては白の女王の方が良いけれど、1人の人間としは赤の女王の方が環境が悪かっただけで純粋だったのでは…と思ってしまうのはヘレナ・ポナム=カーターとアン・ハサウェイの演技力の差か。最後赤の女王への仕打ち酷すぎワロタ。評判悪いけどダークな世界観は結構好き。ジョニーデップカッコいい。


・『アジャストメント』
 フィリップ・K・ディック作品の実写化。それ以上でもあってそれ以下でもないのでまぁまぁ楽しめる。NYを駆け抜けたり世界観の設定も面白いが、肝心の主人公とヒロインが惹かれあってる実感が沸かなかった。



・『孤高のメス』
 エンタメ作品。脳死判定華麗にスルー、いくら貶める為と言え社会的にデリケートな問題を抱えるオペがあんなスンナリと成立するの?と後半超展開。と思ったら原作は漫画だった。本格的と呼ぶには世界観にリアリティが欠如してるけど、エンタメとしては結構うまく出来てる。夏川結衣がいい。