オカンが嫁入る話。『オカンの嫁入り』

オカンの嫁入り［DVD］

　オカンの嫁入りの話。母・陽子に突如、若い男と再婚すると知らされた娘・月子。「泣いてて笑ってても時間は過ぎていくねん」という台詞があるが、名前の通り母・陽子は笑って生き、娘・月子は泣いて生きているような人柄。

　（以下ネタバレ）笑って生きる母・陽子は末期の癌だった。でも、これは「難病もの」ではない「オカンの嫁入り」の話。映画は母が結婚したところで終わってしまう。病気と闘う姿は見せない。闘っているのは母と娘だ。主要人物が末期癌だと言うのに、実は「母の嫁入りを機に母が娘の問題を解決する」ってだけの筋で、とてもアッサリとしている。なので一部では「描写不足だ」と不評だったりするけども、自分はこのあっさりさが好きなので結構好き。役者の演技含め非常に日本映画的な秀作だと思う。ベテラン勢に挟まれた宮崎あおいと桐谷健太も良かった。

　いいレビュー。「オカンの嫁入り」: お楽しみはココからだ～ 映画をもっと楽しむ方法