『下流の宴』の不純な動機 自己PRの流れ

 「全ての動機は不純である。かくいう私の動機も不純であった」とヒロインは始めた。高校を卒業してフリーターをしていた時、彼氏との結婚をその母親に申し出たら「私たち一家はあなた方下流とは違うので許さない。私の父は医者ですよ?」と拒まれ、「医者ってそんなに偉いんですか?なら私が医者になったら結婚を許してくれますか」と担架を切り受験に乗り出した。その医大受験での面談で言ったのが「私の動機は不純です」という言葉。
 そして面接官に「どのような医者になりたいですか?」と問われ、ヒロインは「専門は決めていないけどしんどい現場の医者になりたい」と返す。これ、自分だったら動機は不純と発言しているわけだから、「上流だとか下流だとか境をつけず、求める人に医療をほどこしたい」って言うなぁと思いました。思っただけ笑。自己PRの流れの好みとして笑。

 と思ったら「不純な動機」を越えた想いが生まれた、ってことを物語的に強調したかったらしいのでドラマ的には良かったよう。