ネタバレにマイナス効果は無い? 再読の魅力
大学生数10人を使ってネタバレの影響に関する実験を実施。チェーコフやロアルド・ダール、アガサ・クリスティー、レイモンド・カーバーらの12本の短編小説を題材に、何も知らされないままの状態と結末を知らされた状態での、読書における反応の違いを調査した。
結果は、何も知らされていない状態よりも、結末を知らされているほうが読書を楽しんだことが明らかになったという。原因については不明だが、結末を知っていたほうが読書により深く没頭できるからではないかとリービットさんは推察している。
引用元:ネタバレにマイナスの効果はなし 研究で明らかに : 映画ニュース - 映画.com
「この流れでその結末にどうやって繋げるのか」「この描写は結末への伏線か」と考えながら読めるからネタバレ読書は楽しそう。小説にしても映画にしても、「筋」だけでなく「表現」も楽しむもの。同じ筋を違う人間が書いたらまったく違った作品になる。だけど結末を知っていればその分衝撃は薄まるから、まず純粋にラストを味わって後者(「この描写は結末への伏線か」)を味わえる二度読みをしたい。映画だけど『ファイトクラブ』の2回目で高速カットをいかに見抜くか的な楽しみ。この研究結果は、「ネタバレして良い」と言うより「再読の魅力」と捉えたい。
画像は元祖・「この映画の結末を未見の人に話さないでください。」と最後ナレーションが入る映画『情婦』。これは既存情報無しに見て欲しい名作。もちろん再見も最高に楽しめる。
引用元:http://twitter.com/#!/sugowaltz/status/103117948805316608