書籍

罰が下らないという、罪 伊藤計劃『虐殺器官』

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (517件) を見る 罪に罰が付随するなんて甘ったれだ。罰ってのは、ある種の赦しだ。罰は罪を"相殺する錯…

母の話。 田中慎弥『共喰い』

共喰い作者: 田中慎弥出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/01/27メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 679回この商品を含むブログ (74件) を見る 母の話だと、思った。 「父と息子」ってフレコミですが、自分は母性の話だと思う。父から息子へのカルマでは…

現実版モテキ 西村賢太『苦役列車』

苦役列車作者: 西村賢太出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/01/26メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 266回この商品を含むブログ (120件) を見る 現実版『モテキ』。「友達が1人も居ない人」のことがわかる。『モテキ』の主人公も立場違えど、友人も少…

2011年度BEST 【アニメ/国内外ドラマ/映画/本/漫画】

!!2011年度ベスト!! -アニメ/ドラマ/映画/本/漫画 ■アニメ:『輪るピングドラム』 圧巻。僕らはピングドラムを探し出す為に生きている。 ■海外ドラマ:『デスパレートな妻たちシーズン6』 11話『時をかける妻たち(if...)』。「生き残った子、生き残…

若手官僚が読むべき必読書リストを人事院が発表

http://www.jinji.go.jp/kensyusyo/2011/08/post-19.htm 若き官僚に向ける文学って難しいなあ。個人的にはフィリップKディックw 政治・哲学にソロモンとアウレリウス、経済にマンキュー、文学に歎異抄が欲しいかな。

上遠野浩平『恥知らずのパープルヘイズ』

恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―作者: 上遠野浩平,荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/09/16メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 1,009回この商品を含むブログ (90件) を見る ―「勇気を知らないという点で君は、賢い人間…

マイケル・フランゼーゼ『最強マフィアの仕事術』

最強マフィアの仕事術作者: マイケル・フランゼーゼ,花塚恵出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2011/05/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 52回この商品を含むブログ (10件) を見る マキャベリ・ソロモン・NYマ…

ポール・アーデン『PLAY JOB』

PLAY・JOB (プレイ・ジョブ) (Sanctuary books)作者: ポール・アーデン,sanctuarybooks出版社/メーカー: サンクチュアリパプリッシング発売日: 2008/10/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 62回この商品を含むブログ (21件) を見る 友人…

波田浩之『広告の基本』伊東裕貴『よくわかる広告業界』を読んで、広告業界の印象

この1冊ですべてわかる 広告の基本作者: 波田浩之出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2007/09/21メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 182回この商品を含むブログ (19件) を見るよくわかる広告業界 (最新業界の常識)作者: 伊東裕貴出版社/メーカー: 日…

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「本を読まないということは、そのひとが孤独でないという証拠である。」 太宰治 孤独ではない人間なんかいない。本質的に人は皆孤独なのだ。他人と融け合うことはできないのだから。ただ、孤独を感じる人が、生を問い続ける文学に惹かれやすいのかもしれな…

青野賢一『迷宮行き』

青野賢一は語る。『人間失格』の主人公は創造者に模範され命を吹きこまれた、自ら死を選べない神話的な者であると。サルバドール・ダリはアイデンティティ確立の為に芸術活動を行っていたので舞台がアメリカに移るとそのなりふりまでもアメリカ的に変容させ…

ネタバレにマイナス効果は無い? 再読の魅力

大学生数10人を使ってネタバレの影響に関する実験を実施。チェーコフやロアルド・ダール、アガサ・クリスティー、レイモンド・カーバーらの12本の短編小説を題材に、何も知らされないままの状態と結末を知らされた状態での、読書における反応の違いを調査し…

高橋 源一郎,山田 詠美『顰蹙文学カフェ』

顰蹙文学カフェ (講談社文庫)作者: 高橋源一郎,山田詠美出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/06/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る 『嫌われ者の流儀』『顰蹙文学カフェ』なんて本を立て続けに読んで、自分はどこ…

本自体がスタンド!『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)作者: 荒木飛呂彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/06/17メディア: 新書購入: 18人 クリック: 431回この商品を含むブログ (115件) を見る 「人間でありながら人間ではない」、ビルの屋上から見たサラリーマ…

江國香織『号泣する準備はできていた』

号泣する準備はできていた (新潮文庫)作者: 江國香織出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/06/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 49回この商品を含むブログ (168件) を見るきっと自分も泣くべきだったのだろう。

本買った

研究と試験勉強の合間に読むぜー!超読むぜー!ちなみに後方の『SWITCH』はアニメ雑誌ではなくカルチャー誌で、今回はSNSと二次元コンテンツの関係性について特集しています。広告収入が主のネットビジネス的観点でも要チェックでしょう。 東京事変と柴田元…

『ブレーン』の表紙が

かっちょよいブレーン 2010年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 宣伝会議発売日: 2010/02/01メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る月刊フ゛レーン 2010年05月号出版社/メーカー: 宣伝会議発売日: 2010/04/01メディア: 雑誌この商品を…

村上春樹『村上朝日堂はいほー!』

村上朝日堂 はいほー! (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1992/05/29メディア: 文庫 クリック: 27回この商品を含むブログ (54件) を見るサービスの難しさ。喫茶店のコーヒーについて。コーヒーは熱すぎても冷めすぎてもまずい。中く…

山中俊治『デザインの骨格』

デザインの骨格作者: 山中俊治出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2011/01/25メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 161回この商品を含むブログ (30件) を見る プロダクト・デザイナー山中俊治のブログ山中俊治の「デザインの骨格」の書籍化、なので内容説明は…

円城塔『Boy's Surace』

Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/01/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 216回この商品を含むブログ (124件) を見る 収録作『boy's surface』について、独自の解釈を述べる。場合に…