『ゴールデンスランバー』/『僕の初恋をキミに捧ぐ』/『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』

 最近見た映画たち。ネタバレでーす

ゴールデンスランバー
 映画のつくりは出来ているけど、竹内結子がなぜ主人公にあそこまで協力するかがわからない。夫と子を持つ母なわけで、あの行動は下手しなくても逮捕・下手すれば死が待ち受けている。大学時代仲が良かった元恋人と言えど何故あそこまで…?他の大学友達も「命を投げ打ってまで仲が良かったのか」伝わってこない。伊坂幸太郎の小説はいつもこんな印象を受ける。構造は出来ているけど、人間味を感じない。伊東四朗演じる主人公の父はいい感じ。


『僕の初恋をキミに捧ぐ』
 「アテシはアテシの人生を生きる☆」「でも守ってもらいたい時もあるんだァ…」「カンチ、セックスしよ!」という少女コミ原作なのでケータイ小説よりも映画化に向いていなく、作品自体は駄作と言っていいんだけど。
 難病ものということで細田よしひこの役柄に注目したい。ヒーロー(不治の病)とヒロインが入った学校でモテモテのイケメンで、ヒロインに一目惚れ。ヒーローと同じ心臓病で父親を亡くしており、恋心もあって彼に敵対心を抱く。ヒーローがこのイケメン君に勝負で勝って、ヒロインとくっついたらお役御免とばかり臓器提供カードを抱えながら事故で脳死する。そっからが本題だ。イケメン君のドナー提供によりヒーローは助かる希望が出てくるが、「友達を殺してまで生き永らえたくない」と反抗。そんななか、結局イケメン君の母&祖父がドナー提供に反対して、終了。
「私たちと関係の無いところで打ち切られた…」と2人の恋の材料にされていたのはまぁいい。けど、【ドナー提供側の遺族の意志】・【ドナー受給側の患者の意志】、2つとも大切であるが、あと1つ大切なのって【イケメン君の遺志】じゃ?生前につくった臓器提供カードは「心臓」にしか丸がついていなかった。父を亡くした彼は、同じ心臓病を患うヒーローを救いたかったんでしょう。「本人の意志が無視されてる」ってとこが結構重大なんじゃないかと思った。


特攻野郎Aチーム THE MOVIE
 これが…本当の3D映画…。