『週刊少年ジャンプ』は「新人が育たない」わけでも「保守的」でもない、ただひたすらの「アンケート成果主義」

NIKKEI STYLE|ライフスタイルに知的な刺激を―日経の情報サイト

 2010年-2011年の漫画家セールスランキング。10位中6人がジャンプ作家で、圧勝。ネットではいつも通り「大正義ジャンプ軍 若手が育たないのが心配やね」とお決まりの文句を言われている。「看板漫画を引き伸ばしていて保守的」だとも。けれど、果たして本当にジャンプって保守的なんだろうか?「アンケート成果主義」で新人の連載がどんどん切られてしまう、と言われているけど....10位にランクインしている『ぬらりひょんの孫』って新芽な方では?


引用元:Twitter. It's what's happening.

 「看板漫画(大御所)が変わらない」イコール「新興にチャンスを与えない保守派」ではない。「看板漫画(大御所)が変わらない」のも「アンケート(成果)主義」の結果の1つで、それとは別のところで新興勢力にもチャンスが与えられてるんではないか。ONE PIECE』や『NARUTO』なんかの大御所が続いているのは人気の結果で、『BLEACH』なんかは一時期人気が下がってファンの間で打ち切り説が囁かれていた。本当に「保守的」なら有名作品である『BLEACH』に打ち切りの噂なんて立たないでしょう。そして、大御所以外では人気のある『ぬらりひょんの孫』なんかは続いているし、『めだかボックス』もアニメ化する。『バクマン。』や『トリコ』だって最近の作品。打ち切りが多いってことは、それに替わる新連載も多いってことだ。そして残って人気を博し準メジャー作品になった"かつての新興作品"が在る。自分は、消費者目線でジャンプを見てて、「アンケート(成果)主義」だとは思うけど保守的だとは思わない。 
 作品内容を見ても、編集部の内情を明かすようなかたちの『バクマン。』、カニバリズムetc世間的に過激な表現をする『HUNTER×HUNTER』なんていう作品群を1番人気の雑誌が載せてるって事実は革新的だと感じる。

引用元:Twitter. It's what's happening.harunoriyukamu :: tumblr, igi: 篠房六郎 (sino6) on Twitter ...

 「ジャンプ=王道バトルしか受けない」という定説があるけど『DEATH NOTE』なんかはそうじゃない。アンケート主義によって長続きしやすいのが「王道バトル」ものなのかなぁと。(競合雑誌との比較は置いといて)週刊少年ジャンプって雑誌は「アンケート主義」という軸によって日々変わっていっている経営ではないかと。その結果は既に最初の記事で出ている。

 結論:やっぱ凄いぜ少年ジャンプ!