『僕は友達が少ない』の説得力の欠如


http://news4vip.livedoor.biz/archives/51842904.html
 『はがない』に対し「期待はずれだった」って空気が広がっているならば世界観が持つ説得力の欠如が問題じゃないか。『はがない』の主人公は「人間がいいし会話力もあるにも関わらず恐ろしいルックスが転校先の風土に合わず、友達がいない」設定。いやーでも「ルックスが怖い」以外に問題が無いなら、『とらドラ!』みたいに1人くらいはわかってくれる友達がいるでしょう。人のよさも会話力もあって「ぼっち」設定は無理がある。

http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-5327.html
 (※ネタバレ)主人公は「自分が責任を負わなければいけない事柄は全て"聞こえてないフリ"をして逃げていた」ことが発覚するわけですが、これならボッチという設定は尚更おかしい。相手の求める反応を要領良く読んで「いい人の皮」をかぶってるわけだから、流石に誰1人友達がいないということにはならない(友達が多いかは別として)。「自分にふりかかる全ての責任から逃げる」けど「性格はいいように見える」のなら、「最初は友達がいたが皆主人公の逃げ癖を見抜き、呆れて離れていった」ってことにした方が説得力がある。本質的には「逃げ腰」のせいで友達が出来ないのに、本人は「恐ろしいルックスのせいで友達が出来ない」と思い込んでいる。逃げている。そのどこまでも「逃げ腰」で臆病な少年が、隣人部という奇抜な集団で成長してゆく、って物語にこの設定ならするかな。(自分ならw)